【基本】フラッシュランプ励起レーザー

今では、あまり使われなくなったかもしれませんが、従来からフラッシュランプによってレーザー媒質を励起し、発振させるレーザーが多用されていました。繰り返し周波数は低いものの、ナノ秒程度の短パルスレーザーを構築でき、高いパルスエネルギーを扱ることから、特に加工の点で有利で、工業的にも多くの分野で使われており成功したレーザーの一つではないでしょうか。

レーザー媒質としては、Nd:YAGやNd:YVO4といったネオジウムドープの結晶です。この結晶の吸収スペクトルは、急峻なバンドとラインからなっています。それに対して、幅広い連続波長(160~1000nm)をもつフラッシュランプで励起するわけですから、非常に効率は低いです。

そのため、大部分が熱となり放出されます。この熱により、熱レンズ効果でビーム品質の低下等が問題となります。加工応用の場合、このビーム品質低下が波長変換の効率低下や加工品質の低下に直結するという問題もあります。そこで、冷却が必要となります。電力の消費と水冷の手間というデメリットが生じていたわけです。

近年は、この励起光をLDに置き換えたDPSS(Diode Pumped Solid State)レーザーが主流となっています。LD波長もある程度は調整できるため、より効率の良いレーザー発振ができるようになっています。

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