【応用】次世代超大型望遠鏡(TMT)

次世代超大型望遠鏡(Thirty Meter Telescope: TMT)は、国立天文台が日本、米国、カナダ、中国、インドによる国際協力により進める大型望遠鏡建設計画です。既存の8m級の望遠鏡による研究をより大きく発展させることができると期待されます。2022年の本格運用を目指してプロジェクトが進められています。

このプロジェクトでは、プロジェクト名になっているように、口径30mの主鏡をもつ超大型の望遠鏡を建設します。これにより、従来の8m望遠鏡とくらべると解像力は約4倍(補償光学技術を含む)になり、集光能力は10倍以上となります。

この主鏡は、ガラスセラミックス製で、対角が1.44mの六角形をした鏡を492枚組み合わせることで実現されます。わずかに形状の異なる82種類の非球面鏡を6枚ずつ使用して主鏡を構成します。精度のよい観測をするため、鏡の表面粗さは2nmと非常に小さくなっています。

大気のゆらぎによる観測誤差を低減するため、赤外線による観測を行い、さらに、補償光学技術が用いられます。これにより宇宙から観測する宇宙望遠鏡以上の解像度を実現します。

この望遠鏡は、すばる望遠鏡と同じく、ハワイ島のマウナケア山頂に設置されます。標高4,200mの高地は世界中でもっとも天体観測に適している場所と言われています。既存のすばる望遠鏡との連携による新たな発見も期待されます。

この望遠鏡が完成すると太陽系外惑星をより詳しく知ることができ、生命が存在する新たな惑星の発見ができるかもしれません。また、宇宙の起源を解き明かす発見があるかもしれません。

こちらのサイトには、望遠鏡のギャラリーがあります。

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